教育としてのろう教育・聴覚障害児教育・障害児教育
ー 京都のほどんど知られていない障害児教育から学ぶ教育 ー
( 解説 )
A先生は、N町教育研究会の会長になった。
この研究会は、町の幼稚園・保育園・小学校・中学校の教職員が会員であった。
C中学校の荒廃をなくすことは、この研究会に参加する教職員との豊かな一貫性を形成することで欠かすことの出来ないものであると考えていた。
教職員が自主的に参加出来る研究会とする
同時にこの研究会を実りあるものにすることは、N町の子どもたちの豊かな形成を創るものであると考えた。
そのためA先生は、それまで各学校が費用を分担するなどの官製の研究会を取りやめ、各教職員が自主的に参加出来る研究会とするため規約などや従来の慣習をすべて改めることを提案し、全員の了承を得ることが出来た。
このことは、関係者しか知らないけれど今の京都では、○○研究会がたくさんある。
その研究会の費用は、ほとんどがわずかな学校負担でまかなわれていて、研究会を一回開くためにも研究会の会長(絶対校長でないといけない)の了承と教育委員会の承認を得なければならない。また、その時講師や研究内容はすべてチエックされ、時には却下される。
さらに研究会に参加するためには、各学校の管理職の承認と詳細な事後報告が必要とされ、事後報告がいちいちチエックされることも少なくない。
これらの研究会の現実を根底から改められたのである。
教職員が自由に参加出来、自由に発言される場が保障されたのである。
幼児期・学童期・思春期の発達を考える連続した講座
N町の研究会では、まず発達講座が開かれた。
保育所・幼稚園・小学校・中学校の全教職員対象に科学的な発達を学ぶために、幼児期・学童期・思春期の発達を考える連続した講座が開かれた。
このことは、教職員が子どもの発達の筋道を系統的に学び、自分たちの考えを再学習して、地域や父母に話しかけ正しい子供観や発達観を広めて行くことになった。
さらに、保育所・幼稚園・小学校・中学校と父母、地域を結ぶ教育を考える力を形成することにもなった。そして、各保育所・幼稚園・小学校・中学校でも月二回の研究会が開かれるようになっていく。
学ぼう。学んだことを広めよう。そしてふたたび学びなおそう、という取り組みがはじまったのである。
保育所・幼稚園・小学校・中学校の
「壁」を取り除いた長期間論議
そして、子どもたちの生活実態やその意識調査が取り組まれた。
調査のための作成書に長期間論議をつくし、子どもたちの実態を科学的・総合的にとらえることが考えられた。
この調査のための作成書に長期間論議をつくしたことが、それまであった保育所・幼稚園・小学校・中学校の「壁」を取り除き、それぞれの違いと一致することが確認されていった。
子どもたちの生活実態やその意識調査は、研究会やPTA、「子育て集会」などで報告され、町民に結果報告すると同時に町民ぐるみで子どもたちの事を考える渦が形成されていった。
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