2012年6月20日水曜日

「住民のくらしの立場に立った教育」「住民のくらしをつかんだ教育」  1973年 京都府知事蜷川虎三氏「憲法・地方自治・教育」講演全文(11)


教育としてのろう教育・聴覚障害児教育・障害児教育
ー京都のほどんど知られていない障害児教育から学ぶ教育ー

日本で創造された共同教育 インテグレーション・メインストリーミング・インクルージョン ましてや特別支援教育ではなく(13)
   ※ 読みやすくするために「小見出し」をつけました。

 われわれが地方でやる教育ってものは「くらしの教育」である

 以上のべた、くらしの三つの問題、に努力していく立場から見るならば、われわれわれが地方でやる教育ってものは、「くらしの教育」であるといってもさしつかえないと思うんです。

 それは、みそしるをどう作るか、ということだけではなく、地方の伝統や文化遺産について、また、現在のくらしをどう充実し、さらに希望のある未来を、地方からどうやって作っていくのかについての

「住民のくらしの立場に立った教育」
「住民のくらしをつかんだ教育」

をやるということが、地方の教育の大事な「あるべき姿」だと信じます。

 教育は 地方にそくして独自に盛りこむべき 
      そのために各地方に教育委員会がある

 文部省がやっているような画一的な教育……

漁村で山の話をしてみたり、

象のいないところで象の話だけ教えてるような教科書、

教材、教育方法ではなく、それらは、まさに、それぞれの地方にそくして独自に盛りこむべきだと考えるし、そのためにこそ、各地方に教育委員会ってものがあるのではないでしょうか。




 そうでないなら

「やめてしまえ!税金のムダ使いだ」

と、私は思います。

 ごく反動的な教育委員会もありますけれど、そんなもんは「焼き払っちゃえ!」(爆笑)そんなわけにもいきませんが。(笑)


 文部省の方針を押しつけるだけの教育委員会なんて、まったく税金のムダ使いです。

 以上のように、もっと徹底してゆくということが大切だと、私あ考えています。

 このように、憲法や教育基本法の精神にもとついて、日本の民主化、平和な地方自治の発展をはかることこそ必要なのに、いまの現状は、反動化や軍国主義化がすすみ、地方自治どころか「三割自治」といわれるような厳しい実態がすすんでいます。

 

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