2011年9月21日水曜日

山城貞治からのメッセージ 自民党府政になって24 年目にして初めて、委員長と教育長が握手


 そこで、私たちは教育長に出会い「いのちと健康を守るとりくみに当局も組合もない。
 せっかく合意がまとまったんだからと、委員長と教育長で労使対等の取り組みを進める決意をこめて握手をかわし、それを写真にとって私たちの機関紙に載せたいが、どうか」 と申し入れました。
 教育長もこれに快く応じてくれましたので、 自民党府政になって24 年目にして初めて、委員長と教育長が握手を交わしている写真が府高ニュースに掲載されました。
  この写真は、本戸黄門の印籠のように文書確認以上の効果を発揮しています。
 労安体制は、労使対等ということが理解できず、組合を敵視する校長などの発言に、「この写真が目に入らぬか」と分会が言えば、「ははあ」となるわけです。
 こうした中でうれしい出来事がありました。


職場に変化生まれる

 それは、 このたたかいを通じて新しい分会を立ち上げることができたことです。
 この学校は、府教委が文部省の先取りをするいわゆる「進学校」として17年前に新設した学校でした。
 府教委は、開校した当初から、恣意的人事を事実上繰り返し、組合を敵視して、分会員が希望しても一人として異動させることを拒否してきました。
 そのため、この職場では17年間分会ができませんでした。
 新しい分会長は「今年、衛生委員会が発足しまして、衛生委員に立候補しました。

 まだ動きだしてはいないわけですが、これから動きだすにあたって、やはり分会代表という立場を明らかにしておいた方がやりやすい、ということもあります。
  それから学校の仲間にいろいろ呼びかける時でも、 ただの一個人として、というとなかなかやりにくいということがある。 やはり分会はっくっておいて、そこから展開していこうというふうに思いました」 と述べておられます。
 また、ある高校では、この学校は82人の職場ですが、組合員が過半数ない職場です。
 この職場の衛生委員会の労働者側代表を選出するのに、 分会推薦の候補者に対し、学校長の意を得たある部長の推薦で、別の分掌の部長が立候補しました。
  結果は、6 1対2 1と分会推薦の候補者が圧勝しました。
 管理職は、この部長に「君は意外と人気がないのやなあ」とぼやいたとか、ぼやかなかったとか、ということが、伝わってきていますが、私たちは人気があるとかないとか、という話ではなく、いのちと健康を守る課題に対し、職場で頑張っている分会への大きな期待の表れだと思います。
 分会は、この結果に励まされ、職場の過半数の分会にと、組合員拡大で奮闢しています。
 さらに先日、労安活動で頑張っているある職場で新しく組合員を迎え入れることができました。
 その方は病体をとられた経験もある方で、分会が中心になって取り組んでいる労働安全衛生活動に信賴を寄せての加入でした。

 また、労安体制確立以前に組合として労働安全衛生対策委員会を発足させ、機関紙「教職員のためのいのちと健康と労働」の発行、第一線の講師を招いての「労安学校」開催等を通じて組合員の力量を高める努力を進めるとともに、公務災害認定闘争など体制がない中で実質的にいのちと健康を守る取り組みを続けてきたことが、今後の労安活動に大きな力を発揮することになると確信しています。

 労働安全衛生活動で分会が元気になり、職場も元気になる

 そのような労安活動を作り出す中心として京都府高の役割は重大であることを肝に銘じて今後の発展を期したいと思います。
                        ( 京都府立高教組 )


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