2011年8月30日火曜日

健康であることは いい仕事をするための条件 理性的な判断が出来る条件


「労働・基本的人権・いのち」より川人博弁護士講演の概要より

クラブ指導・生徒指導の常識を超越した実態

 教職員の労働について。鷲谷氏の作成し、最近まとめた「山梨県の公立の高等学校教職員組合の教職員対象の労働実態」がある。


まず、「収入生活時間」で、部活。日曜日、男性の平均で1時間26分。

 平均でというのは、やってない人も入れての平均なので、やっている人はもっとやっているということ。
学校の先生の過労死事案をしていると、部活の問題が大きい。
今、八王子の中学校の先生の過労死事案をしているが、部活と進学指導が問題。
東京では「部活未亡人」という言葉がある。
本来は、部活で土曜も日曜も、部活で家にいないからということで言われたが、今はもっと深刻。
 本当にいのちを奪われて、「未亡人」になっている事例がある。
 生活指導も大きな問題。
茨城の事案。例えば、学校の生徒が下校途中で民家の塀に小便する。すると、民家から教師の家に電話があり、教師が行って謝る。
勤務時間にかかわりなく24時間教師の役目を負わされている。
部活動の意義という問題とは別の次元の問題。
どうしてこういう事が起こるのか。

人間の限度を見極めないでいのちと健康が奪われる

 最近私は、「社会的な意義があるからといって、部活にしても生活指導にしても、受験指導にしても、進学指導にしても、「限度を超えて働いてはいけない」ということ。
 私は、日曜日の部活は労働組合が先頭に立って廃止すべきだと思う。
 

 以前、新潟に行ってそう言うと、
「それが生きがいの先生がいるから、そんなことは言えない」
と言う。
 私は生きがいはいいけれど、限度があるということを言いたい。
 そのために多くの人の命や健康が奪われていいはずがない。
 仕事としては大変だと思うが、教師の仕事ではないとわりきればいい。


限度を逸脱して働きすぎている教職員

 女房に日曜の夜に電話があって、「川人先生いますか」という保護者からの電話。
 妻は外出していて私が受け、要件を聞くと

「娘の風邪が治ったので明日学校に行かせます」

というもの。

「それだけですか」
と聞くと、

「それだけです」。
 教職員は限度を逸脱して、働きすぎている。
 利潤追求であろうとなかろうと、働きすぎはいけない。
 働きすぎを容認する考え方はダメ。
 どんなに社会的意義があろうと、いけない。
 
 


 京都府高の学習会に岡村弁護士が来て話をしたらしいが、彼はどんなに忙しくても釣りに行く。それも一つの抑制の仕方で必要なこと。
 
 


 健康であることは、いい仕事をするための条件。
 理性的な判断が出来る条件。
 

 そういう意味でも、今後の研究課題にして欲しい。
 最後は個人的な問題提起になったが、長時間のご静聴に感謝する。

HOSOKAWA ADVICE
  (健康で安全に働くための基礎 ディーセント・ワークの実現のために 細川汀編著「文理閣」より)    
      順応と破綻
 
 疲労は身体に無理がかかっているという警告だから、休憩や休養をすればいい。
 
疲れを知らぬスーパーマンはかえってこわい。病気がじわじわ進んでも、気がつかないから、急に倒れるときがある。
 人間は少しぐらいの無理にはそのうちなれる(順応)ことがあるが、いつかは無理がきかなくなる(破綻)。

教育と労働安全衛生と福祉の事実」は、ブログを変更しましたが、連続掲載されています。以前のブログをご覧になりたい方は、以下にアクセスしてください。

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