2011年8月29日月曜日

生徒たちが働くときの  コンピュータ労働(VDT労働)の典型環境を示して、と


山城貞治( みなさんへの通信 68)

「教職員の労働安全衛生問題の政策とその実現のために 第1次討議資料」の実現した事項(1997年から2006年までの約10年間)
政策「労働安全衛生対策について」はどれだけ実現したのか(その48)


(24)各学校のコンピューター使用については、教職員にVDT使用時の労働安全衛生基礎知識を教えるとともに、作業環境、使用時間などの労働省基準を上回ることはもちろん、日本産業衛生学会の「VDT作業に関する委員会報告」を尊重させる。
 現在実施されているVDT健康診断を希望者だけに限定せず使用者全員が受診できるようにすること。
 またVDT健康診断の内容を大幅に完全すること。また健康診断結果について集団対策を講じること。
 各校に設置されている各種コンピューター教室は、VDT作業の手本となる環境を作ること


コンピュータ教室のホルムアルデヒド

 A高校では、早くからVDT労働(わかりやすくコンピュータ労働)と言っていたの問題点や、コンピュータ操作、環境について問題点を広げてきた。
現在では、情報教育と言われ、学校教育に導入されているが小学生が大人の機械(子供用のコンピュターを導入していないため健康を害する生徒は後を絶たない。)を操作する問題点やコンピュータ教育の環境などが全く子どもの身体を考慮されていないなどの問題も多い。
A高校では、それらを含めて生徒や教師に説明をしてきた。
 しかし、早くからコンピュータ教室があるのに改善もされなかったし、事務室・職員室などのコンピュータ労働の環境は改善されなかった。

 ところが保健部が文部科学省の学校環境調査に基づいて「ホルムアルデヒド」などの検査を学校薬剤師に「あえて」してもらうことにした。
なぜなら、コンピュータ教室の授業を受けた生徒が、気分が悪い、目がチカチカするなどの訴えが多くあったからである。
そこで、夏場に測定してもらうことになったが、当時これらの測定器は不足していて学校薬剤師が奔走して借り受けてきてくれた。

新設時からかなり高い濃度のホルムアルデヒドが

測定結果は、ホルムアルデヒドが高い数値で検出され、他にも有害物質が感知された。
コンピュータ教室が作られて数年経っていただけに、新設時にはかなり高い濃度のホルムアルデヒドなどが教室に充満していたことになる。
早速事務部と相談したところ、業者に問い合わせをしてくれて「床面」「壁面」に大量のボンドを使用したことが解り、それが夏場の暑い時期にホルムアルデヒドが教室に「散布」していることが解ってきた。

シックハウス症候群などが社会問題しなかった以前の苦労

だが、この改善も大変なことで、事務部の人々は何度も府教委に足を運ぶことになったが、府教委は新設した責任もありなかなか「改善する」とは言わなかった。
今でこそ、シックハウス症候群などと言えば通じるが、それが社会問題する以前のことだけに事務部の人々は並大抵の努力ではなかったし、必要な書類や資料、データーなども求められたので提供した。

改装業者も健康被害を心配

結果的に、夏休み全面改装が認められたが、その時、コンピュータをブラウン管方式から液晶に変更してほしい、イスはコンピュータ用か、せめて肘付きイスに変えてほしい。換気扇はを増設してほしい。との要求を出した。
それは、卒業してコンピュータ労働に携わる生徒たちが、コンピュータを扱うときは、どのような環境が必要なのか、またブラウン管方式では机を占有し、生徒は、資料などを足の上に置き首を上下、左右に動かしているという問題があったからである。
デスクワーク出来ない状況下で授業を進めるのは問題がある、と説明した。この時も事務部の人々は、教師より早く理解をしてくれたが、問題は費用だった。

 学習指導要領で情報教育が選択科目から全員必修科目になることが明らかになることが明らかであったので、府教委も渋々認めてコンピュータ教室の全面改装がされた。

作業をしている業者は、「今までのボンドがそんなに身体に悪いとは知りませんでした。
 私らだいぶどころか、吸い込んでばかりでっしゃろ。大丈夫でっしゃろか。」「今度の接着剤は、一切そんなもの含んでません。」「こんなものあるなら、最初から…」と話していたが、まさにそうだった。

絶対必要 生徒・教職員・業者にも身体を害することのない環境

生徒にも教職員にも、業者にも身体を害することのない環境は絶対必要なことだった。
出来上がったコンピュータ教室は、事務部が照明位置(ディスプレーとキーボードの明るさの差を直す、グレアーをなくす)も変更してくれていていた。
生徒は、明るく、机の上での作業がしやすくなったし、何かしら空気が違うようになったと喜んでいた。
それから、徐々に教職員のコンピュータ環境が改善されたが、事務部の人々が一番後回しになってしまった。


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