2011年10月11日火曜日

人間とは 生命とは 障害児者問題とは という原点に激しく迫った研究をしたAさん


Once upon a time 1971

 人間が、コピー出来る実験がほぼ成功している、とAさんが言った話は、今日では、クローン羊
やクローン牛などなどのことで知られているが、40年も前にAさんから聞いたときは何のことかさっぱり解らなかった。
 ただ、ぼんやりと覚えているのはベトナム戦争時にアメリカは、原子爆弾以外のあらゆる爆弾や化学兵器を使用したと説明されたことである。


幼い子どもも殺戮する爆弾でない化学兵器

 パイナップル爆弾やあめ玉などの爆弾のことは知っていた。
 とくに、子どもたちがベトナムのお菓子が落ちているとして、それを口に含んだとたん爆発する「あめ玉爆弾」「お菓子爆弾」のことは知っていた。
 しかし、Aさんは枯れ葉剤散布以外の化学兵器という化学兵器はすべて使われたと言った。

  化学物質をあらゆるところで使用し、殺戮や人体に与える影響をアメリカはベトナム戦争に乗じて行った。
 その中で特に、遺伝子破壊が解ったことやそれを逆に利用して、すなわち遺伝子操作・組み替えをすることで兵士を作れないか、という軍事目的の研究がすすんでいる。
 これらのことは学術報告から、読み取れるとうずたかく積まれた外国の文献を示した。


軍事目的で人間を製造する話は本当だったのか

 思わず、
「遺伝子組み換えでそんなことが出来るんですか。」
と聞くと、Aさんは、
「動物実験では、ほぼ成功している。後は人体実験だけ。」
「いや、人体実験はもうしているのではないか」
とまで言い切った。
 日本では、1996年ごろにクローン羊が誕生、などの報道がされたが、遡ること25年前にその話を聞いていたことになる。
 Aさんに言ってた通りだ、Aさんの先見性はすごいと思いつつ、「軍事目的で」と言ったAさんのことばを思い出してぞーっとした。


人間の交錯する諸問題を「生命の科学論」でまとめた

 Aさんは、遺伝子まで影響を与える枯れ葉剤の研究から出発して、徹底的に学術調査研究をするとそこまでたどり着いたと言った。
 人間の存在を根底から覆す事態が生じてくることを予知して、Aさんは、生命とは何か、という課題に迫らないと人々の平和や健康が守れない時代になっていると言っていたように思えるのだが
、遺伝子組み換えや遺伝子工学などの話はとても理解出来なかった。
 でも、障害児者問題は、生命の誕生から考えて行かなければならないことを市内にかって住んでいて国会議員になり暗殺された山本宣治氏も言っていたことを思い出して、Aさんの話は障害児者問題の本質に迫るものであるとも思えた。
 後に、Aさんは大学の講師として一般教養のテキストとして、生命観,自然観を展開して、遺伝子工学の実態と問題点,生命観の歴史などの「生命の科学」を出版されたが、人間の交錯する諸問題を「生命の科学論」でまとめようとされていた時に「人間が、コピー出来る実験がほぼ成功している」と話されたことを知った。


大学の一般教養で「生命の科学」を教えることが評価されないで

 Aさんは、大学の一般教養「自然科学概論」で「生命の科学」を教えていたことは、障害児者問題はもちろん戦争、平和など人間のあらゆる問題の基礎の基礎を教えていたことになる。
 だが、その大学ではAさんのこの研究は評価されず、時間講師で打ち切られてしまった。

 Aさんは、大学復帰という幾ばくかの望みを持っていただけにこのことへの落胆は大きかったと後で聞いた。
  Aさんが医科大学を追われ、大学講師の一コマを持っていたことは話を聞いて知っていたが、Aさんは、

「私の場合は行き帰りはタクシーを乗らない限り、大学に行けない。」
「講師で受け取る金額よりタクシー代がうわまり、赤字になる。」
と嘆いておられた。
 私は、知り合いのその大学教授に実情を話したが、障害児研究の先駆者と言われているその教授は、Aさんの抱えている問題とその解決のために動こうともしなかった。
 Aさんの気持ちは、ほんの少しだけ分かったつもりがしたが、やはりむなしかった。


 そんな時、ある障害児のお母さんから激しく抗議された。
 身体障害者手帳の障害名の「先天性」を削除してほしい、と。



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